更新日:2014年12月30日 プログラム:富士山プログラム
ふくしまキッズ 富士山プログラム7日目。
最終日は朝から移動となるため、実質今日がキャンプ最終日となります。
本日のプログラムは
・命をいただく(鶏の屠畜・解体)
・宿泊場所の大掃除
・フリーチョイス
・キャンプファイヤー
・お別れ会
今日は朝から雨が降り続き、前半は屋根の下での活動となりました。
雨の中、カッパを着てちゃんと動物のお世話も済まし、「命をいただく」プログラムを
ホールアースで若手猟師としてシカを捕獲し、「命」の意味を深く理解しているスタッフ
「みっちー」が行ってくれました。
鶏の解体をする前に、みっちーよりメッセージ。
『命をいただくという行為、自分たちがいつも食べている「肉」が誰にどうやって育てられて、どういう経路で自分たちの口に入るのか。
命をいただく時、見れない人もいるかもしれない。でも、絶対に知っていて欲しい瞬間だから、目をそらさないで欲しい。』
昨日自分たちで選んだ老鶏(卵を産まなくなった鶏)2羽を、自分から手を上げた子ども2人が、
自分の手でナイフを首に入れ鶏の命を立ちました。
いつも笑い合い、元気よく過ごしている彼らですが、この時ばかりは行っている子も、見ている子も、全員が真剣な眼差しで見守っていました。
命の灯火が消えた鶏の皮を剥ぎ、肉が見えた瞬間、「見たことある鶏肉だ-」と声があがりました。
ここからはもう自分たちの知らない、わけも分からずただ怖い「命」ではなく、「よく知っている肉」として見ることが出来、
モモ・ムネ・手羽先など、一つ一つの部位を説明してもらいながら、
見慣れた肉になっていくに連れて、自分から手伝いをできる子どもがだんだんと出てきて、ほぼ全員で製肉していきました。
解体したお肉は、料理長ワッキーの手によりおいしい料理に生まれ変わり、
いつもより、意味の深い「いただきます。」 誰一人として残すことなくいただきました。
みんな、家へ帰ったあとも自分の口にするものに思いをのせてくれるでしょうか。
そんな、お昼ごはんをいただいた後は、宿泊棟の大掃除!
手分けして、一生懸命自分たちの家をキレイに、元通りにしました。
命のプログラムの後だからか、ふざけることなく、まじめに全員取り組んでくれたおかげで
早く終わり、余った時間でフリーチョイス!
ごぼうチップスづくりや弓矢大会、動物と野遊び、部屋でのんびり。ホールアースで遊べる最後の時間、
好きな時間を好きな仲間とすごしました。
そして、最後の動物のお世話。
全員でゆっくりとヤギ、ウサギ、イヌのお世話を心置きなく出来ました。
夕食は、ホールアースキャンプのお約束「手づかみカレー」屠畜した鶏肉も入ってます。
無機質のスプーンを使わず、素手で食べることで、口に入る前に手で味わい、2回美味しさを味わえるのです。
キレイに平らげた後は、キャンプファイヤー!
焚き火を囲んで、スタッフの用意したおもしろゲームや踊りで盛り上がりました!
内容は。。。子どもたちに聞いてみてくださいね。
終わった後はキャンプのふりかえりとお別れ会。
スタッフが作った写真スライドショーで1週間の出来事をふりかえり、
ひとりひとり、自分のタイミングでキャンプの思い出、感想を話しました。
たくさんの思い出があり、なかなか言葉に言い表せない子も。
全員が話し終えたとき、時刻はすでに9時半過ぎ。
意識朦朧の子もいたけれど、大切で、とてもいい時間を過ごせました。
さて、明日は最終日、最後の荷造りをして、キッズたちは遠い遠いふくしまの地へ帰っていきます。
ご家族の方々、8日間のハードスケジュールを頑張りぬいたお子さんたちを、温かく迎えてあげて下さい。
キャンプ長 むさし