プログラム紹介Program
北海道 Bコース
リアルとファンタジー

更新日:2013年8月15日  プログラム:北海道 Bコース

朝から、庭先が子どもたちの声で賑わっています。
「いらっしゃいませぇ~」
「こちら、はこだてレストランです~」
「はこだてエビ塩ラーメン、おいしいでぇ~す」
(※「はこだてエビ塩ラーメン」は、もんじぃが作ってくれた特製ラーメンですね)
スタッフが子どもたちに呼び止められます。
「塩ラーメン、おいしいです。ごちそうさま」
「お支払いは、いちおくえんです」
「えぇ~!?」
「でも、きょうは1えんでいいです」
大沼プログラムが展開されている流山温泉の宿泊棟には、玄関を出るとすぐ遊び場になっています。まるで公園の中に住んでいる感じです。
公園といっても、すべり台やジャングルジムのように、見ただけで「遊びの答え」がわかるようなものはなく、丸太や木の枝、葉っぱ、ウッドチップ、焚き火スペース、ロープ、という一見遊び道具に見えないものしかありません。
でも、それが子どもたちのクリエイティテビティをくすぐるようです。
そう、「ままごと」と呼ばれる、「見立て遊び」「ごっこあそび」ですね。
これ、すでに大人になってしまった脳みそでは楽しめない遊び、というか、子どもという時期にしか生まれない独特の遊び・世界観だと言われていますが、それがあちこちで展開されています。
一番上の写真、丸太に木っ端がのってますが、あれはラーメンなんですね。ラーメンじゃないけど、彼らにとっては、ラーメン。そしてここは、決して大人は見ることができない「はこだてレストラン」なんですね。子どもたちが思い描いている「はこだてレストラン」って、どんな建物なんだろ?味噌ラーメンはあるのかな?それは、子どもたちの頭の中にしかありません。
今回は特に小さな子が多い、ということもあるのですが、大沼にいる子どもたちは、朝起きたらすぐ、あるいはご飯の時間ギリギリまで、あるいはほんのちょっとの時間を見つけて、こんなリアルとファンタジーを行き来するような遊びを展開しています。こんな、「想像と創造」が同時に生まれるような屋外の時間を、大切にしていきたいと思います。

PAGE TOP