更新日:2012年3月30日 プログラム:三浦半島
大五郎です。
活動が始まった信州塩尻と神奈川三浦に行ってきましたのでご報告をさせていただきます。
塩尻では27日の夜にふくしまキッズの子どもたちが地域の方々と交流するところから参加しました。
写真1にあるように和太鼓のグループが子どもたちに和太鼓の演奏と指導をしてくれました。この和太鼓グループは上諏訪神社の御柱祭りに出演するような歴史と伝統のある方々なのですが、子どもたちにも大切な太鼓をたたかせてくれました。
それ以外にも奇術とピエロの同好会の方々など、ふくしまキッズの子どもたちに会いたいからと色々な方が夜の時間にもやってきていただきました。
28日は松本市開明小学校6年5組の子どもたちのと交流会(写真2・3)は、私が一番会いたかった子どもたちでした。
昨年の夏に開明小の子どもたちが送ってくれた支援金7150円は子どもたちが自分たちで家の手伝いをしてためたお金でした。この支援金ほど実行委員会のメンバーが感動したものはありません。開明小の子どもたちは「人から集めた募金で本当にいいのか」と募金ということについて徹底的に議論したそうです。そして、自分たちで働いて稼ぐという結論に達し、一人ひとりが手紙を添えて送ってくれたのでした。
彼らはその後も学校の檜が切り倒されたのをもらって、それを乾かし、小さく切って箸を作って、それを売ってためたお金を春の活動に送ってくれました。今回はその箸作りをふくしまキッズのために教えに来てくれたのです。彼らはこの春から中学生です。その彼らの代表が「今も福島の皆さんは大変だと思いますが、僕らもがんばりますから、これからも一緒に日本のためにがんばりましょう」という言葉を言ってくれました。
本当にいい子どもたちが育っています。
神奈川三浦には29日にマグロの解体ショーから参加しました。このマグロはこの日に遠洋漁業から帰ってきてすぐに水揚げされたもので、ブログにも上がっておりました写真のように本当においしいマグロでした、いや、子どもたちがそう言っていました。実は100キロを超えるマグロでしたが、漁師さんがきっと余るだろうと思っていたにもかかわらず、ペロッと食べてしまいました。そのため、私とカメラマンの後藤さんはご遠慮しましたので、たぶんということで。
このマグロ、三崎港の漁業組合の漁師さんたちが用意をしてくれたもので、解体から食事まですべて準備していただきました。この作業を手伝ったのが渋谷学園渋谷高校の高校生たちで、この冬の活動に先生が参加した話を聞いて、自分たちもやりたいと東京から参加してくれました。
今回の春の活動には多くの高校生の姿があります。彼らの多くは遊軍として食事の準備や買出しなど、陰の力となってくれていましたが、三浦の活動で手伝ってくれた旧三崎水産高校、現在の三崎総合の高校生、ふくしまキッズの農業体験を指導してくれた平塚農業の高校生など上げたらキリがありません。もちろん、大学生もたくさん参加してくれていますし、社会人や高齢者の方など本当に多様な方々に支えられているのがふくしまキッズの活動です。
そうした方々の「なんとかかかわりたい」という想いをうまくコーディネートしているのが各地のNPOのメンバーで、もちろん色々大変なこともあると思いますが、ボランティアをうまく組織していただいておりました。
マグロでおなかがいっぱいになった子供たちは、写真にあるように「油壺マリンパーク」で楽しいひと時を過ごしました。こうした娯楽の時間にツイッターで「林間学校というには違和感がある」という書き込みがありましたが、多様な活動の中で、そうしたひと時も大切だということもご理解いただくとともに、夏の林間学校というコンセプトに対して、冬と春は「地域学校」として地域の特色を生かした活動としていることをご理解いただければと思います。
とりあえず、2つの地域の活動をご報告するとともに、明日からは飛騨高山に参りますので、またご報告させていただきます。