更新日:2012年3月27日 プログラム:北海道
午後からはいよいよフィールドトリップの計画づくり。
まずはフィールドトリップについての説明!
どんな経験ができるのでしょうか?みんなドキドキです。
まずはチームになる練習、拍手の回数で仲間集め。
仲間が集まったらみんなで話し合って、
北海道でイメージするものを上げてもらいました。
これはいわば話し合う練習ですね。
そして自分1人で北海道の美味しいものを考えて紙に書き、
同じ答えを書いた仲間に出会うゲーム!
意外な答えや驚きがたくさんでした。
地名の問題では「稚内」「下川」「東川」「十勝」など、
みんな意外と北海道のことに詳しいです!
そして、いよいよフィールドトリップの各地域のプレゼンです!
各地域特色満載!見所を紹介するごとに歓声が上がっていました。
と、ここで少しだけ今回のフィールドトリップのいきさつをお伝えします。
フィールドトリップという活動に取り組むにあたっては
本当にいろいろ議論しました。
最初は、北海道全域で自由な旅を展開することを想定していました。
しかし、
2泊3日という日程、大沼発着という立地条件、安全管理、予算、
子どもたちの体力、この仕組みを理解してくれる地域との調整…。
実にさまざまな条件を改めて客観的・冷静に見つめると、
それぞれが思った以上にハードルが高かったのです。
(北海道は、やはり想像以上に広かったです。)
スタッフ内でも協議を重ねた結果、全道域での調整は困難と判断し、
「道南・道央エリア」と範囲を狭める決断をさせていただきました。
まさに断腸の思いであります。
子どもたちは、さぞや楽しみにしていただろうなあ…。
ネットで調べたり、時刻表を見たり、ガイドブックを読んだり。
「あそこに行ってあれをしよう」
「ここにいってこんなことをしよう」
一部の子どもたちの、
そんなワクワクを十分にかなえることができないことを思うと
本当に申し訳なく、くやしい思いでいっぱいです。
子どもたちの前でその旨を伝え、「申し訳ありません」と謝りました。
(保護者の方々にも、
結果一部期待に沿えないような判断をせざるを得なかったことにつきまして
この場をお借りし、心よりお詫び申し上げます。)
そのかわり!…という言い訳をするわけではありませんが、
範囲はちょっとせまくなってしまったのだけれど
普通の観光客は絶対に行くことができないような、
ある意味ガイドブックなどには絶対に紹介されないような
7つの旅の案を提案しました。
北海道スタッフの総力を結集した、まさに本気のプレミアツアーです。
最初は「えぇ~!?」という感じだった子どもたち。
しかし、それぞれのプレゼンを見ていくにつれて
「意外とおもしろそう」「いや、むしろこっちのほうがいいかも」
という雰囲気にぐんぐん変わっていきました。
熱のこもったプレゼンを見た後、自分が行きたい場所を選びます。
子どもたちは1時間近くかけて、
じゃんけんやくじでは決めず、ひたすら話し合いで決めます。
しかし、なかなかいいアイデアが思い浮かばない…。
こういうときは大人がどう決めるのか見てみよう!
ボランティアさんはどういう風に決めているのか?
子どもたちの前で、公開スタッフミーティングを開催しました。
まずはそれぞれ希望を取ります、そして悩みながらもそれぞれ譲り合い。
そして各地域の特色などを再度確認して決めていきました。
その大人たちが悩みながら物事を決めていく風景を見て、
子どもたちは自分で行きたいところを再度考え込み、
それぞれ移動していきます。
みんな、一方的に我儘をいうことなく、
想像以上に建設的な議論をしてくれました。
そして、子どもも大人も、公明正大に
同じ思いを持ってグループを作りました。
やはり、夢やイメージを現実のものにするためには、
いろいろと考え、議論をすることが必要なのでしょうね。
その話し合うプロセス…コミュニケーションこそが
自己実現に必要な能力なんだなあと実感したとともに、
そんな能力を自分たちで高めあっている様子に
感動しました。
ということで、
子どもたちのグループと行き先が決まりました!
江差町 かもめ島探検をして開陽丸の勉強をしよう!
江差追分の体験もできる!?
長万部(おしゃまんべ)町&せたな町
長万部温泉であったまって丸金旅館に泊まろう!
人気のかにめしにピッツァ作り!!
奥尻町(離島)
うにまる君の歓迎を受け、ほっけすり身づくり
五色のテープで見送られる幸せ!
森町(もりまち)濁川(にごりかわ)温泉
農村留学農家体験&天然温泉がついてる山本さんの家に行こう!
いつでも入れるスベスベ温泉?
ニセコ町 薪割り&五右衛門風呂でかまくら泊!?(2メートル雪があるらしい)
ぶどうのつるで、かんじき作り!
むかわ町 地球体験館で化石のレプリカ作り☆
穂別名物ロケットサウナ!
札幌市 Steven’s Stable で乗馬&英語で暮らすファームステイ☆
180万人都市・札幌シティキャンプ!?
いかがでしょう?
けっこうシブイ、北海道民も行きたくなるラインナップですね。
とはいえ、それぞれのコースはできる活動がちりばめられているだけ。
明日は、
活動の順番や内容を考え、時刻表を見て乗る電車を決め、
さらにその場所でできそうなことや、やりたいと思うリクエストを
盛り込む計画作りを進めます。
大人も子どもも、体も頭もフルパワーで動かしています。
さあ、どんな旅ができるのでしょうか!?