プログラム紹介Program
むかわ町
むかわ校・鵡川カヌー

更新日:2011年8月12日  プログラム:むかわ町

今日は、一級河川「鵡川」をカヌーで下る、という素敵な活動をしました。
すでにすすきの穂が出始め、少しずつ秋の気配を感じる鵡川は、今日も美しい…。
午前と午後、交代でやります。待っている間は、宿題と洗濯です。
平日であるにもかかわらず、穂別地区・鵡川地区から
「カヌー同好会」のカヌーガイドが、わんさかと15人ぐらい集まってきました。
みんな、子どもたちにカヌーを楽しんでもらいたいと、
ひと肌脱いで、ウウェットスーツとライフジャケットをびしっと決めてきてくれます。
なので、10数台の大船隊で川を下りました。けっこうな迫力です。
年少さんも安全にカヌーを楽しみました。
途中で、ぐっすりと寝てしまったらしい…。
さて、そんなむかわ校ですが、
滞在10日を過ぎました。
ですから、いいことばかりではありません。
いいことと同じぐらい、大変なこと、難しいことがあります。
そりゃあ、いろいろとありますよ。
たとえば、これは、ドアの上の方にあるつっかえ棒で壁に穴をあけてしまい、
どうしたらよいか考えている、の様子。
窓から部屋に流れる風の影響で、
思った以上に「バン!!」と勢いよくドアが開いてしまい、
ドアと壁の間にあるつっかえ棒が壁を突き抜けてしまったんですね。
決してわざとじゃない。でも、用心はできたかもしれない。
自分の家じゃない。だからといって、人の家だから壊していいわけでもない。
だから、どうしたらいいんだろう。
こんなアクシデントは、ぼくたちが速攻で「こうしろ」と結論を出すことはせず、
「こういうのは、全員の問題であり、学びのチャンス」と捉え、
子どもたちと学生さんたちと全員で話し合います。
大人とか、子どもとか、そういうことではなくて、
今ここに起きた課題は、今ここにいるみんなで本気で考えよう。
結局、あれこれ手を尽くしてはみたものの、ぼくたちの手では解決できず。
遠藤組の方にお詫びをしに行きました。
「これも勉強だから、分かりましたよ」とは、遠藤組の方のお言葉。
子どもも大人も、身に沁みます。
こういう出来事を、いわば一つのチャンスととらえて
「こういう場所での生活を、どうしたらよいものになるのか」
を考え、自分たちで環境改善やルールの必然性を高めていくような
そんな関係性を作り上げています。
高く積み上げてバランスが悪くなったお皿にさらにお皿を積んじゃって
お皿が崩れて、お皿が割れちゃった。
その時、学生スタッフが子どもに言った一言。
「ぼくたちも、あらかじめお皿を片づける方法をみんなに伝えられず、申し訳なかった。
でも、みんなもこのままでよかったのかどうか、一緒に考えないかい?」
子どもたちと大人は、そんな関係を作り上げています。

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