更新日:2012年12月27日 プログラム:大沼プログラム
北海道受け入れを担当しております、上田です。大沼の現地事務所に詰めているところです。
大沼では、子どもたちは民泊に出かけています。
その間の時間を使って、ボランティアの皆さんと、子どもたちが戻ってきたあとの準備をしています。
7割ぐらいは大学生。そこに、各地で働く先輩たちが時間を作って集まってくれています。
これまでは、現地の専門スタッフが事前に企画立案し、そこにボランティアの皆さんが関わる、
というスタイルで進めてきましたが、
今回は、その大部分をボランティアの皆さんに、準備・企画から関わってもらえる仕組みを整えました。
あんなこともしたい、させたい、これもおもしろい、あれもいい、というボランティアのみなさんのアイデア。
あれは危険だ、それは無理だ、そこまではできる、ここからはできない、という専門スタッフの冷静な判断。
今まで、あんなことやっていた、あんなふうに工夫していた、という現地スタッフの経験、技。
それらをお互いフラットな関係で話し合い、
いわばそれらを鍋の中でぐちゃぐちゃっと混ぜで、そこに「子どもたちを楽しませたい」という強いスパイスを加えると、
安全かつとても独創的なプログラムが生まれます。
でも、それは簡単には生まれません。
赤ちゃんを産むときに、お産婆さんが必要なように、
独創的なアイデアを創出するためには、それを引き出すファシリテーターが必要です。
その役を、先輩ボランティアのみなさんが担います。
そんな風に、進めています。
「子どもたちのために何かをしたい」というアツイ思いを持つ若者がたくさん集まってきています。
でも、その思いを「カタチ」に変える技能や経験を持たないと、世の中は変わりません。
ふくしまキッズの子どもたちを受け入れる、という活動を通して、
支える若者たちに「思いをカタチに」変えるコツをつかんでもらい、
すぐ近くの日本の将来を…、
誰かに頼るのではなくて、自分でどうにかするぜ!と動けるような人材となってくれればと思っています。