プログラム紹介Program
北海道 Bコース
【流山B】海、チャンバラ、シャドーワーク(8月10日、11日)

更新日:2013年8月10日  プログラム:北海道 Bコース

ミーンミーン
昨日は、天気が午後もすぐれないので、選択あそびが出来ずに予定変更をすることに。
流山サマースクールは、一番短いコースでも8日間、一番長くいる子どもたちは28日間滞在します。
この長期のプログラムの特徴は、イベントではなく「生活」ができることです。
「○時から○時まで、このプログラムをしなくてはならない」としばる必要がありません。
普段の夏休みのように、「今日は虫とりしようと思ったけど、雨が降ったから、明日にしよう。」が出来ます。
ということで、近くに、ライオンのえさやりが見られる移動動物園が来ているということで、カッパ着て行ってきました。
ふれあい広場に大喜びの子ども達。
「えさやりに間に合うように行こう!」と、張り切って、時間に間に合うように行ったのですが、ライオンに自分で餌をあげることが出来ると思っていたらしい人たちはひょうし抜けしていました。ライオンに餌あげたら…食べられちゃうかもよ!
他にもカピパラ、アルパカなど動物がたくさんいて興味深々。
「カピパラさんっておっきいね。」
最後に猿劇場を見て帰ってきました。
動物園から流山に帰ってきた後は、雨も弱まり、選択あそび。
ぴゅー!
こちらでは野球をしています。
こちらは、こないだ切ってキララと運んできた柳から、名刀を発掘した男子。
「おれ沖田総司!」「土方歳三!」「近藤勇!」
おー、ふくしまキッズに新撰組が登場。
いつの時代もチャンバラ男子は不滅なんだなぁ。昭和最後の年生まれのスタッフから見ても、土門拳の写真を見ているようでなぜか懐かしい。
体験棟では木の札を作っている人たちが。
表面をやすりでつるつるにしたあと、
ペン先を温め焦げ目をつけています。
「まだ穴開かないよ~!」
懐かしの割れないシャボン玉をふくらませている人たち。
「なんかラップみたいだね。」透明で、素材がラップに似ていたようです。
自然学校のスタッフQちゃんが「うわー懐かしい」と一緒に遊び始めたのを見ていた低学年の女子。
しばらくして遠くから
「おとなって むかしは こどもだったんだーーーー!!!!」
と叫んでいました。
朝は雨でどんよりとしていましたが、夕方には雨も上がり子どもたちは外で遊べて嬉しそう。
植樹をしたり小動物と触れ合ったり、はぐくむ、ことを体験した一日でした。
一晩寝ると…
青い空に白い雲!!
今朝は昨日の豪雨が嘘のように、とっても良いお天気!
「今日は天気が良いから海で水パーティーだ!!」と、子ども達はおにぎりを握って、朝から海に出かけていきました。
具はもちろんカツオのふりかけです。
海レポートはのちほど。今スタッフが執筆中です。
そのあいだに・・・。
子ども達を送り出し、地域のお祭りのやぐらを運ぶお手伝いにいった、お留守番ボランティアのお話を少し。
七飯町の大沼地区では、過疎化が進み盆踊りが20年間開催されていなかったのですが、ふくしまキッズの子ども達が500人来るということで、2011年に20年ぶりに復活し、その後毎年開催されています。
今回は、スタッフで手分けをして、事前準備のお手伝いに伺いました。
「東京から来たのか?ジンギスカン食べたことあるか?」
*****
実は、地域とともにすすめる子どもたちの自然体験 を実現するまでのプロセスは、ほとんど知られていません。
子どもの団体、というのは、とにかく嫌われるんです。
うるさいし、汚すし、騒ぐし、障子などモノを壊してしまうという理由で、お風呂に入れてもらうこと、宿に泊めてもらうことをためらわれます。
詳しくは書けませんが、他にもいろいろありまして、今まで何度も悔しい思いをしてます。
しかし、ここ七飯町、ひいては道南地域で、子どもたちを受け入れることが出来ているのは、そんなことを飛び越えた、地域の方々のご理解とご協力があるのです。
特に、大沼プログラムでは、民泊や、フィールドトリップ、お祭りや合宿といった 道南全体を使った生活をします。
そんな協力関係をつくるために、大沼スタッフは、そのずっとずっと前から、普段から関係性づくりに動き回ったり、地域に住んで、地域の行事に参加したり、冠婚葬祭を手伝い、「特に用はないけど、近くを通ったからご挨拶に参りました」と声をかけたりと、見えない動きをしています。
こういうことを、【シャドーワーク】といいます。
仕事だけど、仕事じゃない。仕事でありつつ、生活の一部でもある。そんな日々の「しごとぐらし」積み重ねのうえに、大沼プログラムの活動が成り立っています。
いや、大沼だけじゃないですね。各地で行われている活動、どれも大なり小なり、そんな「シャドーワーク」を積み上げているはずです。
だから、ふくしまキッズのボランティアのみなさんも、そういうことを理解して、地域のお祭りの準備にお手伝いに行きました。
子どもの活動と、お祭りの準備。一見、全然繋がっていないように見えるけど、実はものすごく密接です。
地域の方は、私たちに大きな恩恵を与えてくれています。
だから、私たちも、受け入れてくれる地域に、なにか貢献すべきだ。
実は、かつては「私は子どもと遊びに来たんだ。こんなことをしに来たんじゃない」というボランティアの方がいました。
その時は、お互いに理解を深められず、辛い思いをしたのだけど、今は違います。みんな、意識が高い!
もちろん、「子どものボランティアできたのに、なんでテントを運ばないといけないんだ」、という声は、あがりませんでしたよ。
地域のお手伝いから帰ってきたら、子どもたちは海に出かけてました。
子どもの声が聞こえてこない流山は、少しだけ、物足りない気がします…
さて、そろそろ海から、真っ黒になって帰ってくる頃でしょうか。

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